「六〇〇〇度の愛」読了

読み終わってしまった。ひんやりとした印象でした。途中と最後にニコライ堂が舞台に出て来るけど、ものさびしい終わり方だなぁと思いました。

全体としては空虚な自分が実体を手に入れてゆく過程を描いた力作だと思うのでした。しかしこの作品の感想を述べるのには私には語彙が足りないようなのです。

タイトルだけしか知らなかった頃は情熱的な恋愛かと思っていましたが読んでみると情熱とは違うもののような、生命の生きようとする力についての断面のような、そんな物語でした。

我が教会の兄弟姉妹である小説家の鹿島田真希姉の作品。三島賞受賞作でした。

未分類

前の記事

はい雛人形