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科学的と言うか統計的な終末の予想

くだらないけど・・・やらずにはいられない。終末の予想。

方法

「Gottの原理」と呼ぶ人もいるらしい。

簡単に説明すると、 この計算方法で 100% の信頼性を求めると次のような答えを得る。

今から無限の未来の間のどこかで終末を迎える。

これは正しい答えだと確信できる。

ちなみにこの方法を考えた人物 J.Richard Gott III は、 人類の寿命は今後5100年から780万年の間で、 それ以上は存続しないだろうと予測し、 「これは自給自足タイプのスペースコロニーを開発するよい理由だ」 と主張しているらしい。

原理

始りから終わりまでの区間で、現在がどの時点にあるのかはわからない。

始   ↓   現在?   ↓   終
□□□□■■■■■■■■■■□□□□

しかし、真ん中の区間に納まっていると仮定しよう。

過去に存続していた期間というのは?
■■■■こっちかもしれないし
■■■■■■■■■■■■■■こっちかもしれない

存続していた期間を tpast とし
今後存続し得る時間を tfuture とする。

信頼区間	tfutureの最小値	tfutureの最大値
----------------------------------------------------------
50% の信頼性で	tpast/3		3 tpast
60% の信頼性で	tpast/4		4 tpast
95% の信頼性で	tpast/39		39 tpast

となる。

人間の寿命など既に統計データが豊富にある対象には向きません。

で、日本正教会の存続していた期間はおよそ150年だから、 上記の計算にあてはめると。

50%の信頼性であと 50~450年 継続する
60%の信頼性であと 37.5~600年 継続する
95%の信頼性であと 3.85~5850年 継続する

キリスト教の歴史を2000年で計算すると、

50%の信頼性であと 666.7~6000年 継続する
60%の信頼性であと 500~8000年 継続する
95%の信頼性であと 51.3~78000年 継続する

旧約時代の3000年を追加して5000年で計算すると、

50%の信頼性であと 1667~15000年 継続する
60%の信頼性であと 1250~20000年 継続する
95%の信頼性であと 128~195000年 継続する

地球の年齢46億年では、

50%の信頼性であと 15~138億年 継続する
60%の信頼性であと 11.5~184億年 継続する
95%の信頼性であと 1.2~1794億年 継続する
ただし、太陽の寿命は100億年程度で既に50億年程度経過している
と考えられるので、地球の寿命はあと50億年程度と考えた方が妥当。

とりあえず、生きている間に終末を迎える確率は、ゼロではないけど、 あまり高くないことだけは確かなようです。

もちろん100%の信頼性を求めたら、

「今から無限の未来の間のどこかの時点まで、この世は継続する」

ということです。あたりまえですね。

ちなみにキリスト教的世界観とでも言おうか、 死んだらまず私審判とよばれる裁きを受ける。 それで天国に行く人と地獄に行く人でわかれる。 そして長い時間を経て死者は復活して最後の審判で裁かれる。 この死んでから最後の審判までの期間が非常に長いことが予想されるが、 天の国では時間の進み方も異なると考えられるので意外とすぐかもしれない。 あるいはやはり永いのかもしれない。神のみぞ知る。

参考文献:
「Statistics Hacks --統計の基本と世界を測るテクニック」
Bruce Frey(ブルース・フレイ)
オライリー・ジャパン


last update 2019.4.26
2012.05.06